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杏里の楽美(旅)日記

1番の大成功は自画自賛、自作自演が鍵!HIMITOオーナー才田春光さんの人生訓(47都道府県出張ネイル~3/47石川編~)

福井県の第二の実家「玉村屋」から、そのまま電車で金沢へ。

冬の北陸と言えばやはり海鮮。近江市場の山さん寿司というお店で、キラキラに映える海鮮丼を堪能しつつ、夕方のアポイントまで金沢観光を楽しむことにした。

山さん寿司では3000円で幸せが買える

兼六園21世紀美術館ひがし茶屋街…金沢は徒歩圏内で色々と巡れる観光スポットが盛りだくさん。のはずだったが、その日は雪も多く降っており、観光は兼六園だけ少し立ち寄るのみとなった。それにしても金沢は、そこら辺の木々にもロープが張り巡らされてプリーツスカートみたいになってるのね…。北陸ど素人のリッホは、冬の風物詩「雪吊り」のこともつゆ知らず、サクサクと金沢の小道を歩いて行った。

今回メインとなる目的地は、犀川の川沿いの道路に面した場所にあった。雪もちらつく寒い気候ではあったが、目的地となる場所はそんな中でも長蛇の列をなしていた。

アトリエHIMITO(光水土)

Instagramはこちら→@himito_kanazawa

建物の中に入ると、景色が一変。天井から吊された一万本のたんぽぽ。果物の皮を使ったランプシェード。そして壁や床の様々なところに存在しているアンティーク調の鏡。今まで見たことのない幻想的な空間がその場所には広がっていた。

どこを撮っても映え!

HIMITOはね、日常と非日常が混在してるの。

HIMITOオーナーの才田春光さんとは、私が金沢で滞在したKIKI HOTELにて合流した。今回は春光さんからアイデアをいただき、貝殻をネイルチップに見立ててデザインし、なんとマンツーマンでピールアートも教えてもらえることになったのだ。

春光さん「鏡の位置だけでもそう。壁にあったら日常。でも床だったら非日常。一人だと分からない鏡の楽しみ方もある。自分で見つけたら楽しいじゃない?それも(鏡を)隠してるわけじゃなくて、誰でも見れるんだけど、それに気づくかどうかってことね。人生とおんなじなの。」

角度や位置が違うだけで非日常は作れるのね!

春光さんは私が貝殻にデザインしている間も手を休めることなく自分の作品作りをしながら、そうお話してくれた。春光さんの人生スタンスは、純度100%の子供心、遊び心、好奇心。すごくピュアな心で世界に接しているんだ。春光さんより若いはずのリッホは、このプロジェクトはどうしたら正解かとか、頭だけで悶々と考えて不安になる日もあったので、少し自分を省みた。

春光さん「理性的に考えるのは悪いわけじゃないねん。でも、全部お金で換算できないのやったらそれ辞めるっていうのは無味乾燥やしな。バランス感覚はいるよな。でも夢無くして安全に仕事してワクワクしてやりたいことないとつまらんと思わん?私はまずやりたいことありきや。

好きなことを24時間体制で!?春光さんは寝てないの?

春光さん「楽しい~!ってことやり続けてやめる気ないもん。私24時間体制でやってるよ。

リッホ「え、寝てないってことですか?」

春光さん「大きな海原に、釣り針を漂わせて寝てる感じね。んで釣るねん。答えを。起きてる時は交感神経が活発で、顕在意識がある。でも寝て初めてスイッチが切り替わんねん。潜在意識にアクセスできるのは寝てる時だけや。その時間使わなもったいない。自分の頭で考えるなんてちゃちな領域じゃダメなの。もっとおお~きな領域にアクセスできるのは寝てる時。」

リッホ「そ、それは何を意識すればできるのですか?」

春光さん「どうしたらいいやろ~?って常に日中でも呼びかけをしている。これが楽しいのね~。ふとした隙間みたいなのにパッとくる。この面白さがわかったらね、なんていうかあれは、最高の喜びやな。自分の考えではないねん。どっかから、やってくるのよ。ひらめきが。それを常にキャッチできる自分でいなきゃダメ。私そういうセミナーもやってたから。一番大事な方法教えてあげようか?」

開始1時間でものすごいエネルギーの教えをいただいて、何度も貝殻にアートする手が止まったリッホだったが、ネイルから脱却した初めての「自然」とのアート作品が完成した。

処女作「ファミリー」と命名しよう

ひとつはHIMITOの天井から吊されたたんぽぽからインスピレーションをもらい、ネイルのパーツで使っているドライフラワーをたくさん連ねてみた。もうひとつは、雪吊りのイメージがちょうと貝殻の放射線状の形とマッチしたので、ゴールドで立体的に浮きだたせた。きっと爪にやっても可愛いけど、これならずっと残る。貝殻アートは春光さんにプレゼントした。

果物の皮を買ってるのに、すぐ捨ててない?アートに込められた想い

リッホの初アート制作が終わったところで、次は春光さん直伝でピールアート体験をさせてもらうことに。KIKI HOTELでは、それをすると分かっていたかのように、キッチン道具も完備されていた。オレンジとも会話するように、2人で手を動かしながらピールアートについて聴いてみた。

リッホ「アートを果物の皮でやっていこうって思ったきっかけとかありますか?」

春光さん「ままごとの延長線やで。今も遊んでる感じ。私大好きなのよ果物。その果物食べるまで、皮が守ってくれるやろ。お母さんみたいやん。そしたら皮にありがとうとしかないと違う?スイカがさ、中身赤いのだけで畑で転がっとるか?人間やったら、子供一人立ちしたあとのお母さんは、時間が自由になるから、友達とごはん行ったり旅行行ったり、自由になる時間あるやろ?皮にもそういう時間与えたい。」

体験は通常事前予約で受け付けてるとのこと。

ピールアートは、好奇心から自然と誕生して、自然への感謝と愛情で育った春光さんの大事なお子さんなのだ。「私たちは、スーパーに行って果物を買うときは、皮が綺麗なものを選ぶけど、それって皮買ったんとちゃうんか?」と春光さんに言われてハッとした。

春光さん「子供一人立ちしたら、あんたもう終わったわってゴミ箱捨てられるの悲しない?お母さんもっと今からな、色んなことしてな、って言いたいやん。そんな感じはあるね。」

そう思うと私たちは、きっとお世話になっているのにすぐ捨てているもの、無駄にしているもの、当たり前と思ってるものって他にもまだあるんだろうなあ。そんなことを考えながら、春光さんの手順に沿ってオレンジの中身を綺麗にくり抜き、皮には思うがままに穴を開けて模様をつけて、自然素材100%のランプシェードが完成した。天井にまで光と影の模様が広がり、普段何となく捨てていたオレンジの皮は想像以上に幻想的で綺麗なインスタレーションとなった。

「今後春光さんがやっていきたいことは?」

帰り際。この質問はなんだか春光さんにする質問ではないかも…と思いながら、あえて聴いてみた。

春光さん「今の続きやな。だって導かれる感じするのよ。あーしてこーしてって考えるのはあんまりなあ、ないねん。でも振り返ってみたら、お~こうなったんかってわかる感じで。それともう一つ言うなら、ワクワクすることをやりたいねん。遊びたいねん。面白がりたいねん。ほんで自分で勝手にやって、自作自演で勝手に喜んでんだから、ええやろ。(笑)んでお前アホやなって笑ってもらったら、ああ、ほかの人喜ばしたって喜んでたら、ええやろ。だから、遊んどんねん。」

春光さんとのツーショットも偶然鏡越し!

リッホ「わー。そうですね。なんか私も、もう変に考えるの辞めます。47都道府県もほんとに自分が行きたいところにいこうと思います。」

春光さん「それでええねん。色んな人に出会って、私も今日色々言ったけど、47人以上の人に会うとしたら、めっちゃすごい収穫や思わん?これからめっちゃ楽しいやんか。そういうことやれる自分って最高!って自分を褒めればええねん。私な、人生なんて自画自賛で自分の思い込みで行く人が一番大成功や思てんねん。人の評価なんてどうでもええの。自分のご機嫌とるのが一番大事。私結果そや思う。そうやってやってたら、今なんや知らんけどみんな(HIMITOに)見学してくれて。時代がな、Instagramとか、私の全然知らん分野で、それが追い風になってくれたんやな。めっちゃ感謝してるよ。そのおかげで、あなたにも会えました。良い機会をありがとうございました。」

雪が降り積もっている中、春光さんとお別れをして、数々の言葉と余韻とパワーが溢れて何の涙かは分からないけど一人ホテルの部屋で声を出して泣いた。この夜の雪の中も、きっと彼女は楽しんで、雪と遊んで、少し寄り道とかもして、帰っているのだろう。自分の湧いてくる感情と、春光さんの素敵なエネルギーを噛みしめて、その日の夜は、白い大海原に金の糸を吊り下げるイメージで、眠ってみた。

【石川編・春光さんから学んだこと】

①大人になっても子供のような好奇心は忘れずに!

②ただ寝てるだけじゃもったいない。寝てるときこそもっと大きな旅に出れる!

③人生は自画自賛、自作自演で自分を喜ばせることが1番大事!

春光さんの紹介ホームページはこちらをクリック

To be continued…

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